増田陽子のビタミンCブログ

ビタミンCから、分子栄養学や機能性医学、予防医学、アンチエイジングの世界を知りました。ビタミンC療法のメッカであるリオルダンクリニックで勉強中です。勉強したことの記録ですが、読んだもの全てをまとめているわけではなく、勉強になったことを書き出している感じです。

令和時代の、敗血症とビタミンCに関するランダム比較化試験18コ

令和になりました!

アメリカでは(少なくとも私の周りでは)少しも話題になっていませんw 日本人として少し悲しい・・・

でも別に、元号の必要性なんてこれっぽっちも感じないし、西暦だけの方が合理的なんじゃないかと思う、そんな新時代にw

 

2017年に話題になった敗血症とビタミンCのスタディについて少しアップデートします。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6451231/

一番大きい試験としては、VICTAS試験(他施設共同二重盲検試験)がありますが、VICTAS試験の考察によると、それ以外にも2018/10/4時点で、17件のランダム化比較臨床試験が計画されていたり走り出しているようです。

 

 

(CHESTの2018年のメタ分析はこの中ではありません。これはまた書こうと思います。↓)

https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(18)31453-3/fulltext

 

ビタミンC単独対プラセボ(NCT01590303、NCT01434121、NCT02734147、NCT02106975、NC03338569、NCT03680274)

ビタミンCとチアミンプラセボ(NCT03592277)

ビタミンCとヒドロコルチゾン対プラセボ(NCT03592693、NCT03649633)

3剤レジメン対ヒドロコルチゾン単独(NCT03333278、NCT03540628)

3剤レジメン対プラセボ(NCT03258684、NCT03335124、NCT03422159、NCT03389555)、

3剤レジメン対通常のケア( NCT03380507)

 

 

現時点でパブリッシュされているのは、Fowler先生の有名なPhase1の論文だけでした。(NCT01434121)

2014 Jan 31;12:32. doi: 10.1186/1479-5876-12-32.

Phase I safety trial of intravenous ascorbic acid in patients with severe sepsis.

 

 

・規模は(NCT03680274)が最大で800人(VICTASは500~2000人の予定)

・メタアナリシスが計画されているのは(NCT03389555およびNCT03680274)

 

あとは、問題点として対照群でステロイドの使用を許可していない研究は、転帰をビタミンCに帰因させるのは難しいかもしれないことが指摘されていました。

 

大昔の研究が1つあったけど、他はほとんど時期的に今後結果がどんどん出てきそうで、楽しみ。

アメリカがほとんどで、あとはカナダ、ニュージーオーストラリア、中国、カタールの研究が1件ずつ。メタアナリシスが計画されているのは、カナダの研究とメイヨークリニックと他施設の研究w という感じでした。